【知るシリーズ】お彼岸

【知るシリーズ】お彼岸
”知る”ことで
日々の暮らしの中の時間が
あたたかくなりますように。
本日は 『お彼岸』 についてです。
ご宗派や地域により所説ございますので、
一例として
やさしく読んでいただければ幸いです。
◆お彼岸とは?
お彼岸とは仏教行事に由来する言葉で、
正式には「彼岸会(ひがんえ)」といいます。
「彼岸」とは悟りの世界や
ご先祖様がいるあの世(極楽浄土)をさします。
◆お彼岸の由来
私たちが生きている世界は東側で「此岸(しがん)」
ご先祖様がいる世界は西側で「彼岸」と呼びます。
お彼岸は、太陽が真東から昇り、真西に沈む時期です。
この時期は
「あの世とこの世が最も通じやすくなる日」とされ、
ご先祖様を身近に感じる日とされています。
◆お彼岸っていつ?
お彼岸は「春分の日」と「秋分の日」を
はさんだ前後1週間(計7日間)のことです。
春分の日と秋分の日は国民の祝日にあたり、
毎年2月に翌年の日程が決められます。
2026年:春分の日3/20・秋分の日9/23
2027年:春分の日3/21・秋分の日9/23
この春分の日・秋分の日を中心に
3日前を「彼岸入り」
3日後を「彼岸明け」といいます。
祝日の意味として、
春分の日
「自然をたたえ、生き物をいつくむ日」
秋分の日
「祖先を敬い、なくなった方をしのぶ日」と
されております。
◆お盆とお彼岸の違い
お盆はご先祖様がこちらに帰ってくるのを
お迎えする日であるのに対し、
お彼岸はこちらがあの世へ思いを近づける日です。
お盆には盆提灯を出したり、
きゅうりの馬、なすの牛を飾るなど
具体的な儀式がありますが、
お彼岸には特別な決まりごとがありません。
◆お彼岸にすること
〇お墓参り
お彼岸のお墓参りは
日頃の見守りに対して感謝を伝える
大切な機会です。
〇仏壇や仏具の掃除
お墓同様、仏壇もきれいに清め
お花やくだものをお供えします。
また春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」をお供えします。
春のぼたもちは春の花「牡丹」
秋のおはぎは秋の花「萩」に
ちなんだものです。
一般的に、
秋は収穫したての
柔らかい小豆を「つぶあん」でおはぎに
冬を越し皮が硬くなった
小豆を「こしあん」でぼたもちに
することが多いとされています。
〇六波羅蜜(ろくはらみつ)
仏教ではお彼岸の期間の事を
「六波羅蜜」という善い行い(修行)を
する期間でもあります。
修行と聞けば大げさに聞こえるかもしれませんが
毎日を穏やかに生きるための
知恵のようなものです。
・布施波羅蜜(ふせはらみつ)
見返りを求めず
他人にやさしさや善行を施すこと
・持戒波羅蜜(じかいはらみつ)
規律を守り、身を慎み、
他人に迷惑をかけないこと
・忍辱波羅蜜(にんにくはらみつ)
いやなことがあっても感情的にならず
耐え忍ぶこと
・精進波羅蜜(しょうじんはらみつ)
自分が出来ることを誠心誠意努力すること
・禅定波羅蜜(ぜんじょうはらみつ)
心を静かに落ち着かせ、
揺らがないこと
・智慧波羅蜜(ちえはらみつ)
怒りや欲に振り回されず、
真実を正しく見極めること
慌ただしく過ごしている日常の中では
なかなか難しいことかもしれませんが
お彼岸中の1週間、
ほんの少し心に留めて過ごしてみるのも
素敵な時間になるように思います。
◆さいごに
お彼岸はただの”昔からの習慣”ではなく
【ご先祖様に感謝を伝え、
自分自身の日常を見つめなおす期間】です。
意味を知ることで
生活に少し穏やかさを
もたらしてくれるような気がします、