【知るシリーズ】清め塩

【知るシリーズ】清め塩
”知る”ことで
お別れの時間があたたかくなりますように。
本日は 『清め塩』 についてです。
ご宗派や地域により所説ございますので
一例として
やさしく読んでいただければ
幸いです。
◆清め塩とは?
清め塩とは、
お葬儀からおうちに帰られた際、
玄関をまたぐ前に体にお塩をまく
慣習のことをいいます。
お葬式に参列した際、
小さな白いふくろに入ったお塩を
いただいた経験がある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
「必ずしもしなければならない」という
ルールではありませんが、
気持ちを切り替えるための
ひとつの作法として、
長く親しまれています。
◆清め塩に込められた意味
〇「日常」へ戻るための区切り
お葬儀という、
非日常の張りつめた時間から
いつもの温かいおうち(日常)へ
戻るための心のスイッチのような役割があります。
〇浄化と魔除け
古くからお塩には
身を清め、
厄を払い、
邪気を遠ざける力があるとされてきました。
大切な人との別れによる
大きな悲しみや不安をそっと慰め、
心を落ち着けてくれる時間にもなります。
〇自分自身を整える
肩や足元にお塩をパッパとする動作は
胸の中のざわつきを払い、
「ここからは日常を歩んでいこう」と
自分自身を整えるきっかけになります。
◆清め塩の由来
お塩で身を清める文化の起源は、
日本の神話の時代にまで遡ります。
神道では、死を「穢れ」として
忌み嫌う考え方があります。
この穢れは単に物理的な汚れではなく、
大切な人を亡くして
生きる元気がなくなってしまう
精神的な「気枯れ(元気の枯渇)」を指します。
その沈んでしまった心(気枯れ)を
お塩の力で祓い、清めるための作法として、
日本の暮らしへ深く根付いていきました。
仏教のご宗派によっては
お塩を使わない場合もありますが、
現代では形式にとらわれず、
故人の気持ちを大切にする形で
受け継がれています。
◆さいごに
形式にとらわれて
無理にまく必要はありませんし、
心が落ち着くのであれば
丁寧にお塩を振るのも
どちらも素敵な選択だと思います。
清め塩は
ただの”形式的な行い”ではなく、
【大切な人を想いながら、
自分の心をそっと日常へ戻すための
あたたかい切り替えスイッチ】のように思います。
意味を知ることで、
お別れの時間に、
ほんのりとしたあたたかさを
もたらしてくれるような気がします。