【知るシリーズ】初盆

【知るシリーズ】初盆
”知る”ことで
お別れの時間があたたかくなりますように。
本日は 『初盆(はつぼん)』 についてです。
ご宗派や地域により所説ございますので
一例として
やさしく読んでいただければ幸いです。
◆初盆とは?
初盆とは故人様が亡くなられて
四十九日の忌明け(きあけ)のあと、
初めて迎えるお盆のことをいいます。
毎年の一般的なお盆とは違い、
故人様の魂が
初めておうちへ還ってくる
一度きりの大切な節目です。
ご家族だけでなく、
親しい方々をお招きして
丁寧にお迎えし、
供養を執り行うのが一般的です。
◆初盆で大切にされていること
初盆では、
故人様が迷わずおうちに帰って来られるよう、
特別な準備をしてあたたかくお迎えします。
〇白提灯(しろちょうちん)を飾る
初めて帰ってくる故人様が道に迷わないための
目印として、清らかな無地の白提灯を
玄関や窓際に飾ります。
〇精霊棚(しょうりょうだな)
お仏壇とは別に
お盆用の飾り棚を用意し、
野菜やお花、
きゅうりの馬やなすの牛などをお供えし、
家族と一緒に過ごしながら感謝を捧げます。
〇迎え火と送り火
お盆の始まりには「迎え火」をたいて
「おかえりなさい」とお迎えし、
終わりには「送り火」で
「ありがとう」と感謝を込めて見送ります。
迎え火はおがらという麻の茎を焚き、
煙を目印に故人様を迷わず
おうちにお迎えします。
おがらの煙はまっすぐにあがるので
目印に最適で、
灰が少なく後片付けもしやすいうえに、
麻は昔から清浄なものとされているので
お清めの意味も込められています。
送り火も同様ですが、
有名なものは京都の大文字焼や
その他の地域でも灯篭流しや精霊ながし、
また花火大会も送り火が発祥の場合が多いので
お盆の時期に行われることが多いです。
◆初盆の由来
お盆の起源は、
仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という
行事に由来しています。
お釈迦様の弟子が亡きお母さまを救うために
多くの僧侶に真心を込めて、
お供え物を振舞ったところ、
お母さまが無事に救われたという
お話から始まりました。
それが日本古来の
「ご先祖様を敬い感謝する文化」と合わさり、
特に初めて迎えるお盆を
「みんなで集まって丁寧にもてなす時間」として
大切に受け継がれてきました。
◆さいごに
初盆の準備は慣れないことも多く
不安に思われるかもしれません。
けれど
形を完璧に整えること以上に大切なのは、
「無事に帰ってきてね」と
想いを馳せる気持ちです。
初盆は
ただの”昔からの習慣”ではなく、
【「おかえりなさい」と迎え、
「ありがとう」を伝えるための大切な時間】です。
意味を知ることで
お別れのあとの時間に
ほんのりとしたあたたかさを
もたらしてくれる気がします。