【知るシリーズ】粗供養
【知るシリーズ】粗供養
”知る”ことで
お別れの時間があたたかくなりますように。
本日は 『粗供養』 についてです。
ご宗派や地域により所説ございますので、
一例として
やさしく読んでいただければ幸いです。
◆粗供養とは?
粗供養(そくよう)とは、
お通夜、お葬式に参列くださった方に
感謝の意味を込めて
お渡しするお返しの品のことを指します。
「ささやかな供養の品」という意味が
込められており、
主に関西地方を中心として使われている言葉です。
地域によっては
「志(こころざし)」や
「満中陰志(まんちゅういんし)」と
呼ばれることもありますが、
どれも
「故人のために集まってくれてありがとう」という
大切な感謝の形です。
◆粗供養に込められた意味
粗供養の品物には
古くから「お茶」や「タオル」が
定番としてとても多く選ばれています。
そこには、いくつかの理由があります。
〇お茶
お茶は古くから「薬」として
重宝されてきた歴史があります。
故人様の冥福を祈るとともに、
「お葬儀でお疲れが出ませんように」と
お参りいただいた方の健康を願う
優しい思いやりが込められています。
〇タオル
タオルには、
大切な人との別れによる
「涙を拭い去る」
「悲しみを包み込む」といった
遺された方の心をいたわる
メッセージが込められているといわれています。
〇「消えもの」としての意味
お茶は飲むとなくなり、
タオルは使っていくうちに
新調していくものです。
このように形が残らないものは
「不祝儀(悲しみ)をいつまでも残さない」と
いう意味が繋がり、
古く重宝されてきました。
◆粗供養の由来
粗供養の文化は古くからの
「おすそ分け」の精神が
始まりとされています。
かつては、お葬式の際に
仏さまや故人様にお供えされた物を
お参りくださったみんなで均等に分け、
持ち帰っていました。
「故人様からのいただきものを
みんなで分かち合う」という
あたたかい習慣が時代とともに、
お茶やタオルといった
日用品を箱に詰めてお渡しする
現代の形へ大切に受け継がれてきました。
◆さいごに
粗供養は、
ただ手渡すだけの品物ではなく、
【故人様を一緒に見送ってくれた方へ、
ありがとうの気持ちを届け、
心身をいたわるための
あたたかい贈り物】のように思います。
意味を知ることで
お別れの時価に
ほんのりとしたあたたかさを
もたらしてくれるような気がします。